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歯を失うことのデメリット

歯と口の健康は、食べるという行為に直結しています。歯が健康でなければ、食べることから得られる満足度は低下してしまいます。日本人は平均、30代で0.6本の歯を失い、60代で6本以上、70代で12本近く失います。

 

つまり、多くの人は高齢になるに従い、歯を失っていきますので、何でも快適に噛める状態ではなくっていくと言えます。また、高齢になることで、出かける機会も少なくなり、活動量が減ってしまうことも影響して、生活の中の楽しみが激減し、高齢になっても続けられる「食べる」行為の楽しみが増えてきます。

 

つまり、歯と口の健康を維持するためには、どう対策を取っていくのかが、60歳、70歳になったときのQQL(生活の質)に大きく影響してくると言えるでしょう。

 

現状維持の思考が強く、現在の自分が持っているものに大きな価値を感じる一方、現状を変えていくことに抵抗を感じるタイプの人は、歯と口の健康についても、現状で問題を感じていなければ、将来のリスクに備えること重要性は理解していても、今の歯磨き習慣を変えるのは難しいといえるでしょう。

 

しかし、歯の健康において現状を維持するということは、多くの日本人が高齢になって多くの歯を失っている実態から考えても、QQLはジリ貧になっていくことを意味しています。

 

将来の健康に対して、もっと認識を深めていくことが大切なのです。歯の健康を失うことによってのデメリットは計り知れません、それについて、経済的な観点から考えていきましょう。歯と口の不健康がもたらす損失は、健康が維持できた場合との差で捉える必要があります。

 

医療費、薬代、通院にかかる交通費といった直接的な支出だけでなく、歯が痛くて仕事を休む、医者に行くのに時間が掛かる、といったことで、健康ならば得ることが出来る収入の一部を失っている場合もあるのです。

 

虫歯や歯周病は、全身疾患に波及する可能性もあります。特に、一定の年齢を過ぎたら、歯周病に気をつける必要があります。初期段階を含めれば、中高年の8割が、歯周病に掛かっているとされています。

 

歯周病は、細菌性の感染症であり、細菌数が増えると、免疫力の低下も招くことになります。免疫力が低下すると、様々な疾患に繋がるリスクが増し、中でも糖尿病と強い関係があると言われています。歯周病を放置しておくと、糖尿病のコントロールがさらに困難になってきます。

 

具体的な数字を見ていきましょう。総務省の「家計消費状況調査」によれば、直接の歯の診療費だけでも、関東地方で年間3万600円を支出しています。治療期間が長い病気である糖尿病の場合、健康保険の自己負担割合を3割として、10年間で診察代が約74万円。合併症を伴えば、約107万円にもなります。

 

これは健康を維持していれば、支払わなくても済む支出ですから、大変な損失だと言えるでしょう。