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歯の「ホワイトニング」の目的とは?

歯科におけるホワイトニングの目的とは、広義では、歯の色調を改善して明度を高くすることであり、その方法として専門的歯面清掃、漂白、歯のコーティング、ラミネートベニア修復などが含まれています。

 

狭義ではホワイトニングを指すことが一般的です。ホワイトニングの目的は、病的変色歯への対応はもちろん、正常色範囲においては、自信の回復、円滑な対人関係、仕事の成功やアンチエイジングを期待する審美的なもの、口腔の健康増進の動機付けや、歯周病に対する予防的対応などが考えられます。

 

このような対処には、歯科衛生士業務として行えるものが含まれていますが、いずれにせよ歯科医師によって診断・指示・処置されるべきものだと言えます。

 

綺麗な歯並び、自然な歯の色、そして健康な歯肉は、自信に満ちた健康的表情を作り出し、社会的生活の中で周囲の人々に好感を持たせるための重要な要素になります。

 

歯の美白効果を求めて、高額な歯磨剤や歯ブラシに消費を惜しまない人がいますが、近年、歯科医院で行われるホワイトニングは従来の修復処置に比べて、漂白効果が実感できることなどから社会の関心も高くなっています。

 

ある団体の調査によれば、現在の自分の口元に不満を持っている人の割合は7割で、その理由は「歯並び」「歯の色」「色素沈着」「治療しあ歯の色」「歯の形」「歯肉の色」「「歯肉の形」であることに比べ、自立高齢者では口元の審美性への意識が低いことが分かっています。

 

しかし、いわゆるホワイトカラーを対象とした口元の印象に関する意識調査では、調査対象の約7割が「清潔で白い歯は仕事のうえでメリットがあると思う」と回答しています。口元の美しさの必要性が認識されいますが、改善する行動には至っていないのが現状です。

 

最近の若者の前歯は、歯並びの問題を別にして、とても綺麗です。永久歯の虫歯未経験者の割合が20年前までは5%程度でしたが、最近では30%近くにまで達しています。

 

前歯部の審美性を阻害する虫歯や修復物は確実に減少しています。しかし、健康な歯をより長く健康に維持させるためには歯科的支援が不可欠です。その動機付けとしてホワイトニングは有効であり、その意味でホワイトニング対象人口が増加しているといえます。

 

一方、人口の超高齢化の中で健康寿命の延長を目指して、中高年の間では、アンチエイジングの健康志向が高まっています。歯科領域でも高齢者の現在歯数は少しづつ増えています。

 

従来までは加齢による歯の変色は、顔のシワやシミと同じように老化減少として捉えられていて、歯科的には特に対応されてこなかったのが現状です。しかし、現在ではホワイトニングやマニキュアのような方法を用いれば、一時的にも口元を若返らせることが可能となっています。

 

これからは自立高齢者の生活の質(QQL)を支援する高齢者審美歯科がさらに発達してくるでしょう。今後、変色歯治療は患者が口元に自信を取り戻し、積極的な生き方ができるように支援することはもちろんのこと、従来の疾病主導型から健康主導型のアプローチへ移行していくことが求められています。

 

ホワイトニングは、そのような中で位置づけられるものと考えられています。